最近よくニュースなどで見かけるのが、トコジラミという名称です。60歳以上の世代であればリアルタイムでその被害を経験しており、あまり好ましい存在ではないことは容易に想像がつくことでしょう。

しかし1980年代に絶滅をしたといわれた害虫で、若い世代ではいままでに聞いたことがないと言われる方が大半を占めています。それがなぜ今、メディアで大々的に取り上げられているのでしょうか。

理由は2020年頃から東京都で大発生をしているからです。しかも公共の場ではなく、個人宅の被害も相次いでいます。どうして現代で大流行をしてるのか、その理由を簡単に解説していきます。

原因はインバウンド需要の増加

一番の要因となっているのがインバウンド需要であり、2000年頃から毎年のように世界各国から観光で訪れる外国人が増加の一途をたどってきました。現在では年間で900万人をオーバーしており、世界最大の観光都市となったのが東京都です。

最初の被害は大型リゾートホテルのみでしたが、都内では宿泊施設に空室がないことも多くなり、下町などにあるビジネスホテル・旅館などにも人気が集まるようになりました。その結果、さらにトコジラミは拡大をしていき、現在では日本中で発生をしてしまっています。

個人宅のトコジラミ駆除方法と対処策

一匹いたら100匹はいるとも言われるほどの高い繁殖力とスピードを持っているため、一匹だけを見つけた際も速やかに駆除をする必要性があるわけです。もし今、個人の自宅でこの害虫の被害に悩まされていたらどうしたらいいのでしょうか。駆除方法も合わせてご紹介をしていきましょう。

もっとも確かな方法は専門会社に依頼をすることです。どのような会社で対処をしているにかというと、シロアリなどを専門にされているところであれば必ず駆除ができます。駆除方法に関しては燻煙タイプの処置をするのが基本です。以前も同様におこなっていましたが、現在は無臭で人体やペットにまったく害のないもので対応が可能になります。

しかし駆除方法で個人が利用をしたいと思うのが、市販をされている殺虫剤ではないでしょうか。こちらでは絶滅をさせることが困難で、一度被害がおさまったとしてもすぐに増殖をします。そのため個人宅でも、専門会社に依頼をした方が賢明です。

ホテルなどでも同様で、今後の被害拡大を最小限におさえるためにも、専門的な知識と技術を持っている業者を頼りましょう。東京都では駆除に関する相談会や説明会も随時実施をされています。